犬の避妊手術について考える

むぎは私が始めてお迎えした女の子。
6ヶ月が過ぎ、避妊手術をする時期が近づいてきたときすごく悩んだ事を思い出します。

避妊手術は病気予防や他犬とのトラブル回避などメリットもありますが、
やはり麻酔を使った手術となると「手術をして起きなかったらどうしよう」などの不安でいっぱいになりました。

今回は、犬の避妊手術についてまとめてみました☆

犬の避妊手術とは

手術の方法

犬の避妊手術には、卵巣と子宮を摘出する「卵巣子宮摘出術」と卵巣のみ摘出する「卵巣摘出術」があります。
むぎは「卵巣子宮摘出術」で避妊手術をしました。

目的と時期

なぜ、犬の避妊手術をするのか…
これは母体の安全、繁殖の調整を目的として妊娠させないようにするためです。

犬は成熟期を迎える生後6ヶ月~10か月頃に初めての発情期を迎えます。
初めての発情を迎える1~2前後に行うのが良いとされていますが、うちのかかりつけの先生は発情ではなく、
葉の生え変わりなども重要とおっしゃっていました。

ちなみにむぎは、6ヶ月と10日くらいで手術をしていただきました。

避妊手術のメリット・デメリット

メリット

病気の予防

避妊手術によって、卵巣や子宮を摘出することで、将来起こりうる病気を予防することが出来ます。
卵巣から出る様々なホルモンの分泌を抑え、ホルモンに関連した病気の予防や治療の目的としても避妊手術を行うこともあります。

  • 卵巣と子宮の病気
    卵巣のう腫や子宮水症、子宮蓄膿症など
  • ステロイドホルモンが悪影響を与える病気
    クッシング症候群や糖尿病など

また、初回発情前に手術をすることで「乳腺腫瘍」の発病リスクはかなり低くすることが出来たと言われています。

発情や不必要な交配、妊娠を避けることが出来る

発情が始まると、発情出血(犬の生理)が起こります。
この期間は、1~2週間ほど陰部からの出血があるためマナーパンツの装着や、オス犬をしないようドッグランなどへの出入りも避ける必要があります。

オス犬は生理中のメスの匂いに敏感になるので、オス同士のけんかや、目を離したすきに交配してしまい妊娠に繋がる可能性もあります。
そのようなトラブルを避けるために様々な配慮が必要になってきます。

また、生理中の食欲不振や元気減退などの心配もなくなります。

デメリット

全身麻酔によるリスク

避妊手術は全身麻酔下で行われます。術前に麻酔の種類や麻酔へのアレルギー反応はないか確認することが大切です。
稀なケースではありますが、麻酔で市に至ることもありますので、信頼のおけるかかりつけの動物病院を探して、先生に相談することも重要です。

太りやすくなる

避妊手術をするとホルモンの影響でや、代謝エネルギー量の減少(20~30%程度)で太りやすくなる傾向にあるようです。
幸いむぎはそこまで太らず。手術前よりしっかりした体つきにはなりましたがおデブちゃんにはなりませんでした(*ノωノ)

また、肥満は生活習慣病(糖尿病や心疾患)などのリスクが高まりますので、フード量や種類の見直しも重要となります。
肥満防止のために運動量を増やすことも良いかも知れませんね(*^-^*)

その他

  • 妊娠(繁殖)出来なくなる
  • ドッグショーへの出場資格が無くなる

 などがあります。

手術の費用

手術の費用は、犬の大きさやかかりつけの病院によって異なりますが、30,000~80,000円が一般的とのことです。
むぎの場合、抜歯(1本)も含め45,000円くらいでした。
保険も適用になりませんので、手術の前に病院に確認するのも良いかと思います。

まとめ

愛犬の避妊手術。
おうちにお迎えして数ヶ月で手術の目安時期がやってきます。
始めての女の子、まだ小さくで大丈夫だろうか…など、飼い主さんにとって戸惑いが多いかと思います。

私もすごく不安でとても迷いましたが、今は手術をして良かったと思っています。

また、むぎの手術の痕は7㎜くらいで、とても小さかったので今ではどこを切ったのかすら分かりません。
※傷の大きさは病院によって違ってくるかと思います。

愛犬と飼い主にとってベストな判断となるよう、女の子をお迎えしたら早めに病院で相談するのが良いのかも知れませんね。

ちなみに、むぎの避妊手術をするときに私が悩んだ理由として
* 同じ女性としてわざわざお腹を開いてまで手術をする意味ってあるのか。
*何も知らずに無邪気に遊んでいるむぎをみて可哀そうになった。
*避妊手術をすることで麻酔のアレルギーや後遺症などは大丈夫か。避妊手術で命を落としてしまったら。。。
などがありました。